2018年11月15日更新

ポイント

  • 画面付きで、本体だけでもプレイできる「持ち運べる据置機」です。
  • 分離するコントローラーで「おすそわけプレイ」も可能です。
  • 機能がシンプル化し、「Wii U」から引き継がれなかったものも少なくありません。
  • オンラインプレイには有料の「Nintendo Switch Online」への加入が必要となりました。

持ち運べる据置機

「Nintendo Switch」(以下、「Switch」)は、これまでの据置型ゲーム機のように、テレビにつないで遊ぶことができます。なおかつ、本体に搭載されました6.2インチの液晶画面を使って、テレビを使わなくても本体だけでプレイすることも可能です

前機種「Wii U」は、液晶画面を搭載しましたコントローラー「Wii U GamePad」だけでも遊べることが特徴の1つでした。しかし、Wii U GamePadは、Wii U本体と通信することで、画面の表示や操作ができる仕組みになっていました。また、本体との距離がおよそ1部屋以上離れてしまうと通信状態がかなり厳しくなるため、本体から大きく離れて遊ぶことができませんでした。

Switchでは、液晶画面を搭載している方が本体です。そのため、携帯型ゲーム機のように、外に持ち出して遊ぶこともできます。

Switchの本体セットには、まるでこちらが本体のような感じもします「Nintendo Switchドッグ」も含まれていますが、「ドッグ」という名の通り、本体の設置場所としての機能を担当しているにすぎません。

もちろん性能もアップ

Switchは、Wii Uからの性能アップも、もちろんあります。Wii Uは完全な据置機、Switchは携帯可能な機種という違いがあり、性能的には完全な据置機の方が上になるのが一般的ではあります。しかし、Wii Uは2012年12月発売、Switchが2017年3月発売と、登場時期には4年以上の差がありますので、その間の性能向上でSwitchが上回ったのだと思います。

個人的な感覚になりますが、Wii Uで発売されていましたゲーム「マリオカート8」や「スプラトゥーン」と、そのSwitch版ともいえます「マリオカート8 デラックス」「スプラトゥーン2」でのプレイを比べますと、画面表示や動作の面で上回っているのを感じます。

分離するコントローラー「Joy-Con」

Switch本体の左右には、専用のコントローラー「Joy-Con(ジョイコン)」が付いています。こちらは着け外しが可能で、テレビで遊んでいる時は、Joy-Conを本体から外して操作する形になります。

また、Joy-Conは、左右どちらか一方だけでも、単独のコントローラーとして使うことができます。つまり、別にコントローラーを買わなくても、対応しているゲームなら最初から2人でプレイすることが可能となっています。Joy-Conの一方を相手に渡して対戦や協力プレイをすることを、任天堂では「おすそわけプレイ」と呼んでいます。

Joy-Conには加速度センサーやジャイロセンサー、振動機能なども搭載されています。このあたりは、WiiやWii Uで使えました「Wiiリモコン」を思わせます(ただし、SwitchはWiiリモコンに対応していません)。

Wii Uから無くなった機能も

Switchには、ゲーム機であることを重視する、というコンセプトもあります。そのため、ゲーム以外の部分をそぎ落としてシンプル化した面も見られます

例えば、インターネット上のサイトを見ることができます「ブラウザ」や、離れた相手と音声でやり取りができます「ボイスチャット」の機能は、Wii Uと異なり搭載されていません

代わりに、Switchと連携するスマートフォン用アプリが出てます。こちらが、ボイスチャットなどの機能を持っています。

そして、Switchでは外付けハードディスクには対応していません。こちらもWii Uとは異なります。Swtichでは、代わりにmicroSDカードが使えます。

また、Wii、Wii U、ニンテンドー3DSシリーズにありました、昔の家庭用ゲーム機のゲームが遊べます「バーチャルコンソール」というサービスも、Switchでは行われていません。

任天堂の据置型ゲーム機では、現在より2つ前の機種であるWiiから、1つ前の機種であるWii Uへは、ほとんどの機能が引き継がれていました。しかし、Wii UからSwitchへの場合は、これまでの据置ゲーム機から大きく形状が変わったためか、Wii Uの機能で直接引き継がれなかったものも、少なからずあります。Wii UとSwitchを比べる際は、その点にも注意してください。

オンラインプレイには有料サービスへの参加が必要

Switchでは、インターネットを介した対戦や協力プレイなどのオンラインプレイには、有料の「Nintendo Switch Online」への参加が必要になりました。1か月300円、1年間2,400円などの料金プランが設定されています(いずれも税込)。

ただし、有料となりますのは「オンラインプレイ」だけです。購入したゲームやゲームの更新データのダウンロード、Switch本体の更新、オンライン上にあります「ニンテンドーeショップ」の利用などでは、「~Online」への参加は必要ありませんし、無料でできます。

もちろん、インターネットを介さない、近くのSwitch同士での対戦・協力プレイでも、「~Online」への参加は不要です。

なお、「Nintendo Switch Online」へ参加しますと、ファミリーコンピュータ時代のゲームが無料で遊べます「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」などの特典が用意されています。