2018年11月15日更新
ポイント
- 「Miiverse(ミーバース)」は、ひとことでいえば「任天堂版SNS」です。
- 既にサービスは終了しており、対応機種だった「Wii U」や「ニンテンドー3DS」シリーズからも利用できません。
- 主にそれぞれのゲームについて、文章や絵などを投稿できました。
- 発言のチェックや使用制限機能などで、安心して利用できるような仕組みを持っていました。
ひとことでいえば「任天堂版SNS」
「Miiverse(ミーバース)」とは、ひとことで言ってしまうと「任天堂版SNS」でした。既に、2017年11月にサービスを終了しましたので、現在は利用できません。
Miiverseは、ゲーム用のツイッターあるいはフェイスブックのようなものとも言えるでしょうか。ツイッターのような「フォロー」機能や、フェイスブックでの「いいね」にあたるような「そうだね」ボタンも備えていました。また、お互いにフレンド登録をしている相手とは、直接メッセージのやり取りもできました。
Miiverseは、「Wii U」や「ニンテンドー3DS」シリーズはもちろん、パソコン、スマートフォンからも利用可能でした。なお、2017年3月発売の「Nintendo Switch」は、Miiverseに対応しませんでした。
既にサービス終了のため利用はできない
Miiverseが終了したのが最近ということもあり、Wii Uやニンテンドー3DSシリーズのメニュー画面にはMiiverseへの入口が残っています。また、Miiverseを利用するゲームの中にも、その機能が残されたままになっています。ただし、現在はそれを利用しようとしても、サービスが終了したという意味の文章や、エラーメッセージが表示されるだけです。
ゲームごとのコミュニティ
Miiverseでは、基本的にはWii Uやニンテンドー3DSシリーズにて発売されているゲームについての投稿ができました。各ゲームごとに「コミュニティ」が開設され、そのゲームについてのコミュニケーションがしやすくなっていました。
投稿には文章の他に、Wii UのGamePadやニンテンドー3DSシリーズの下画面(タッチパネル部分)で描いた絵(白黒)も使うことができました。また、ゲーム中の画面や動画を投稿することも可能でした(ゲームによって、何が投稿できるかは異なりました)。
また、ゲームを途中で中断してMiiverseへ投稿したり、他の人の投稿を見た後にゲームを再開することもできました。ゲーム用のSNSらしく、ゲームの「ネタバレ」になりそうなことを隠して投稿できる機能も備えていました。
コミュニティでは、そのゲームの開発者や宣伝担当の方などが、Miiverse公式のアカウントを持って登場し、直接交流することもありました。
安心して利用できるような仕組み
Miiverseでは、いろいろな人が安心して利用できるような、いくつかの仕組みを持っていました。
Miiverseへの投稿は、管理者によるチェックがありました。また、管理者から、発言に対するお願いのメッセージも頻繁に出されていました。そのこともあってか、インターネット上のSNSに比べると、おかしな書き込みは少ない印象がありました。
また、Miiverseでは、URLやツイッター、フェイスブックなどのアカウントを書き込むことが禁止されていました。そのため、Miiverseから他のサイトなどへ誘導されることは少なかったのでは、と思います。
Miiverseの利用には「ニンテンドーネットワークID」が必要でした。これは、Wii Uやニンテンドー3DSシリーズのゲーム機からのみ取得できるIDです。つまり、ゲーム機本体を持っていないと投稿ができないようになっていました。パソコンやスマートフォンから利用する場合でもこちらのIDが必要となりますので、だれかれ構わず参加できるようなものにはなっていませんでした。
Miiverseは小学生でも利用可能
Miiverseでは、12歳以下のお子さんも利用できました。小学生の年代だと、他のSNSでは年齢制限で利用できないところが多いのですが、お子さんも楽しめるゲームが多かったこともあってか、年齢の面では自由でした。もちろん、先に書きました管理者によるチェックや、他のサイトへの誘導の禁止などがあった上でのことです。
ただ、そのような仕組みがあっても、知らない人同士がふれあったり、まだ社会性が身についていないお子さんが多い場所だったりしますので、ちょっと見てられないようなやりとりも少なからずありました。
なお、Miiverseについても、Wii Uやニンテンドー3DSシリーズの「保護者による使用制限機能」が利用可能でした。